価値を高める一歩「100円のコーラを1000円で売る方法」

モノを購入するにはお金が必要です。そして、お金を払う人は顧客になります。

販売側は少しでも多く買ってもらうために「顧客が言うことは何でも引き受ける」いつからか顧客は神様とまで言われるようになりました。

高度成長期「顧客中心主義」が日本を大きく成長させたのは事実です。

しかし、現在はどうでしょうか?

「お客様の要望は絶対、なんでも言うことを聞きます」御用聞きを他社との区別化ポイントにするとドンドンおもりを抱えて、前に進むのがつらくなる姿が頭に浮かびます。

負のスパイラル高品質なのに低収益に陥らないためにも「100円のコーラを1000円で売る方法」では10の物語を通して、真の顧客主義の意味とモノの価値を高める工夫を知ることができます。

目次

100円のコーラを1000円で売る方法

主人公の成長とともにマーケティング理論を一緒に学んでいく。

実際に商品開発や販売をする場面が出てくるので、イメージが簡単にできました。

普段、聞き慣れないカタカナが登場し、慣れるまで時間はかかりそう。感覚として知る一冊には最適です。

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製品志向と市場志向

「自社の事業を“化粧品の製造販売”と考えるのは製品志向の考え方です。
一方で“ライフスタイルと自己表現、そして夢を売ること”と考えるのが市場志向、つまり顧客中心の考え方です。違いはわかりますよね」

本文より(P28)

会社の事業を長い目線で考えるとき、商品の製造販売だけを重視してしまうとモノだけの会社になります。

新しいモノが登場したら、不要なモノになり置いていかれるかも知れません。

逆に商品がもたらす、意味に価値を見出すことができれば、新製品が出てきても付加価値で住み分けができ、残り続けることができます。

短期的に売ることだけを考えれば「モノの力」だけでいいかもしれません。

長い時間をかけ戦略をたてるには、企業の方向性「価値の力」が必ず必要です。

目指せ!街の電器屋さん

街の電器屋さんが提供できて、家電量販店が提供できないものはなんでしょうか。

価格や品揃えは馬力のある家電量販店に軍配が上がりそうです。

「やっぱりまるでわかっていないですね。今でも街中で電器屋さんって結構見かけるでしょう?本当に売れてないんだったら、もっと数が減っていてもいいはずです。
つまり、街の電気屋さんにもお客さんのニーズがあるってことです」

本文より(P101)

  1. 顧客が望んでいる
  2. 競合他社提供できない
  3. 自社が提供できる

3つを満たす価値を「バリュープロポジション」といいます。

街の電器屋さんはバリュープロポジションを見事にみつけ、提供しているからこそ残り続けます。

100円のコーラを1000円で売る方法あなたはわかりますか?

本のタイトルに使われている物語も、もちろん本文にはあります。

コーラという液体で勝負をすることは難しい。でも、コーラを飲む行為までの過程はどうでしょうか?

「どこで、どのように飲むのか」ここで「バリューセリング」を高めることができれば、100円のコーラは1000円にもそれ以上にもなります。バリューセリングの意味は、本を読んで自分で確認してみてください。

コメント

僕自身、営業職として日々、自社の商品を売るために奮闘しています。

どちらかと言えば、高額なモノを扱っているので、他社との区別化をどこで発揮するのかをずっと考えていました。

薄利多売をする同業他社もあります。でも、値段を下げて売ることは、自身の価値を落とすことに繋がる為、絶対にしないと決めました。

仕事をする上で、価値をわかりやすく伝える、気持ちよく買ってもらう、この2点をていねいにこだわっています。

カズマ

毎日が勉強です

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