【イベント報告】三重レインボープライド2019「LGBTQも過ごしやすいまちづくり」を目指して

2019年10月22日(火)、台風20号の影響で開催が心配されたなか見事に晴れた青空の下、
三重県伊賀市青山ホールで第4回目となる“三重レインボープライド2019”が盛大に開催されました。

目次

三重レインボープライドとは

三重県内、県外の有志による”三重レインボープライド実行委員会”が運営する「LGBTも過ごしやすいまちづくり」イベント。

三重レインボープライドは観光地としても有名な三重県で年に1度開催している三重県内の地域おこしイベントです。
ダイバーシティプロジェクトとして『誰もが過ごしやすいまち』を目指し、LGBT(性的マイノリティ)啓発活動の一環と開催しています。

三重レインボープライド

誰もが過ごしやすいまちを目指して

現在、全国各地でLGBTなどの性的マイノリティへの理解を深めるイベントが広がっている。
その名の通り、三重レインボープライドは三重県に特化したプライドイベント。

1年ごとに場所を変えて開催する”移動型のイベント”では準備事項が毎年異なることにより、スタッフの方々の苦労が目に浮かびます。

山口颯一共同代表

「多くの人たちへ伝えたい」
山口共同代表の挨拶で言われたシンプルなメッセージが印象に残りました。

人口の多い都市部だから開催するのではなく、地域に根ざした活動をモットーにしている。
まずは知ってほしい、知ることから変わる社会がある。 暖かく力強い眼差しはまだ見ぬ未来を見据えている。

LGBTとは

LGBTは”性的マイノリティ”といわれる方が、自称する言葉の頭文字からできた総称語。
簡単に説明すると以下のようになります。

広義の意味でLGBT(性的マイノリティ)と現在の日本では使用される機会が多い。

LGBT

L:レズビアン 同性を好きになる女性
G:ゲイ 同性を好きになる男性
B:バイセクシュアル 異性を好きになることも同性を好きになることもある人
T:トランスジェンダー 出生時に割り当てられた性別とは一致しない性を自認する人

カテゴライズのいらない社会

言葉で”性のあり方”を分類することは可能。

しかし、真に目指すべきは「LGBT(性的マイノリティ)とはなにか?」を説明できる社会ではなく、それぞれの性の多様性が尊重されることなのではないでしょうか。

LOVE is LOVE~多様な愛のカタチを大切に~

三重レインボープライド2019のテーマは「LOVE is LOVE~多様な愛のカタチを大切に~」

「LOVE is LOVE~多様な愛のカタチを大切に~」
隠さないといけない「スキ」なんてない
誰かを愛すること愛さないこと自分を愛すること
誰かを想う気持ちにルールはない
多様な愛のカタチがそこにはある

誰かを想う大切な気持ち。相手が同性、異性で変わるカタチはない。
また”自分を愛する気持ち”こそがなによりも尊い感情。決まり切った枠にとらわれる必要なんかないと思いました。

LGBTを考えるポスター展

会場玄関前では、LGBT学習をした子どもたちが描いたポスターで参加者をお出迎え。

平和、自然、交通安全がテーマのポスター展を見かけたことは幾度もありすが LGBTがテーマのポスター展は私が知る限り、三重レインボープライド内でしか知りません。

それぞれのポスターに子どもたちのメッセージがつよく込められています。
カラフルなメッセージを見たとき、”大人はなにを考える”のでしょうか。

いろとりどりのブース

ホール内に入るとLGBTをテーマに 企業ブースから非営利団体、任意団体、個人まで一同に並んでおり、出店者の皆さんはメッセージのこもったグッズを販売、配布。

参加者は自身の興味があるブースに足を運び、商品を手に取り会話を弾ませたり、アンケートに答えるなど”それぞれの時間”を過ごしていました。

カラフルステージショー

イベント全体は舞台を中心に進行。共同代表の挨拶後、伊賀市長 岡本栄氏による挨拶。

三重県伊賀市は全国で3番目にパートナーシップ制度を開始。現在では5組が利用中。(2019年10月8日虹色ダイバーシティより)

当事者2組による愛がテーマのトークショー、地域のダンステームが繰り出す多彩な踊り、特別ゲストによるパワフルな歌声が披露された。
参加者を盛り上げるだけでなく、ときにピンと張り詰めた真剣な空気をもたらす場面も。

愛のカタチ

「トランスジェンダーの息子と母」をテーマに共同代表の鈴木と母による親子のあり方。

母の明るい言葉がけ、息子の手紙。泣きそうになりながら聞いていたのは私だけでないはず。
カミングアウトしたって性別が変わっても家族の愛は変わらないんだと思いました。

続いて「伊賀市へ移住 ゲイカップルの日常」と題してパートナーとの愛をトーク。

現在パートナーシップを利用中の二人。日常生活から仕事、LGBT啓発活動に取り組んでいる理由、伊賀市の魅力を織り交ぜながら優しく参加者へ話しかけるようなトークでした。

どちらの”愛のカタチ”ももっと話を聞いてみたい、質問したことが沢山と思える内容。

そして、愛のカタチに決まりはない。もしかしたら、2組のように笑顔で話せる愛のカタチを”探し中”の人もいるかもしれません。
周囲と比較しあせらなくてもいい。あなたにしかつくれない”愛のカタチ”がきっとどこかにあります。

カラフルな出演者たち

メインMCを務めたライラさん。毎年、辛口にみえて甘口のトークで会場の一体感をつくる様子は圧巻。

心地よいテンポのトークに耳を傾けつつ、見るたびにキレのますダンスから目を離せない。

当事者によるダンスチーム「ANGIE.SHOW.IZUMI」と「桐ヶ丘どっこいしょ」によるスペシャルコラボレーションが会場を沸かしました。

その他にも2つの地域ダンススタジオ”Studio Shuffle”と”デソルダンススタジオ”が
個性あるダンスを息つく暇のないほど次々と披露。

後半には全国各地のプライドイベントに出演している
ゲイのアイドルごっこを楽しむ「虹組ファイツ」のパフォーマンス。

全てにおいてMIXな世界観ド迫力なエネルギーを届けるFATA DREAMSが登場。

小さな子どもから年配の方まで世代を問わずに楽しめたカラフルステージショー。

ラストを飾ったのはスペシャルゲスト「ゆしん」 avex所属タレントとして数々のバラエティー番組で活躍中。

テンポのよいトークショーと1ヶ月前に発表された「裸~Nude~」を披露。

歌詞に注目してYouTubeをご覧いただきたい。

虹色輝くまちづくり

一人ひとり、自分自身の自認する性と好きになる他者の性があり、みんなの顔や性格がバラバラなのと同じようにセクシュアリティも様々。

「こうあるべきだ」という決まりはありません。

多様な性の存在をより多くの人が学び、理解し、お互いを尊重しあうこと。
思いやりをもって周囲の人と関わること。

悩んだとき困ったとき、相談できる場所があること。
そんな居場所があれば「住みよいまち」に繋がる。

誰もが自身のセクシュアリティを理由に悩まず、社会の偏見なく、自分らしくいきいきと過ごせるまちづくりを考える機会になったのでは。

掲載可の皆さんで集合写真

まずは知ることから。どんなキッカケでもいい。
知ることから変わる社会を目指して、今後も三重レインボープライドに期待。

実行委員会のメンバー
カズマ

今回はレポート風に記事を書いてみました!

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