4月は新しいの始まり。
入社式、入学式、新年度がスタート。新しい環境で最高のスタートダッシュを切りたい。だれもが期待と不安を抱え、走り出す時期。
そんな4月にこそ読みたい1冊を紹介。
辻村深月さんが書いた「かがみの孤城」
1980(昭和55)年生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004(平成16)年に『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞してデビュー。『ツナグ』で吉川英治文学新人賞を、『鍵のない夢を見る』で直木賞を受賞。著書に『ぼくのメジャースプーン』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『オーダーメイド殺人クラブ』『水底フェスタ』『盲目的な恋と友情』『朝が来る』『東京會舘とわたし』『クローバーナイト』など。
新潮社HPより
本屋大賞
2018年本屋大賞受賞。
『全国書店員が選んだいちばん!売りたい本 』キャッチコピーそのまま。書店員の投票で選ばれる賞です。
売り場からベストセラーをつくる!本が売れない時代と言われます。出版市場は書籍、雑誌とも年々縮小傾向にあります。出版不況は出版社や取次だけではなく、もちろん書店にとっても死活問題です。 その状況の中で、商品である本と、顧客である読者を最も知る立場にいる書店員が、売れる本を作っていく、出版業界に新しい流れをつくる、ひいては出版業界を現場から盛り上げていけないかと考え、同賞を発案しました。
本屋大賞HPより
本を選ぶとき毎年参考にさせてもらっています。自分の好みで選択するとついつい偏ってしまうので、新しいモノを探すとき役立ちます。
今回選んだ本は昨年2018年の大賞作品。本屋へ行くといつも目に入る「かがみの孤城」の表紙。
「ずっと読みたいな、気になる」と思っていた作品をようやく読むことができました。
あらすじ
お城に集められた7人の少年少女
部屋の鏡を通るとそこはお城の中。ある共通事情を抱えた少年少女たちが突然集められました。
ぎこちない自己紹介や会話を通して少しずつお互いの置かれている様子を知っていきます。
共通の事情それは「学校へ行っていない」ということ。学校へ行かない=不登校と思う人が多いかも知れませんが、不登校なんて言葉で片付けられません。
7人それぞれに複雑な理由があります。
ある共通点が発覚
「学校へ行っていない」お互いの抱えている事情が分かってくると、ちょっとずつ仲が深まっていく。そして他にも共通点があることに気づきます。
読んでいてなるほど!と僕は思いました。
登場人物の共通点を知ってからは勝手にラストを予想。でも予想は当たりませんでした。
パズルがハマり出す後半
怒涛の展開とはこのことを言う。パズルのピースが綺麗にハマり出す。自分で勝手に予想していた結末はなんだったのか、これでもかと颯爽にパズルができあがっていく。
見事に全てのパズルがあるべきところにおさまり一枚の綺麗な絵が完成。
大人から子どもまで年齢を問わず、新しいが始まる4月にピッタリな作品。
毎年、本屋大賞の発表が楽しみです!
辻村深月さんが書いた「ツナグ」こちらも大好きな作品でオススメです。