可愛らしいイラストに薄い黄色の表紙がどこの本屋さんに行っても目につくので、長い間気になっていました。
そんな表紙だけ覚えている本を「読書の秋」を口実にして読んでみました。
どんな系統の本かまったく分からないまま購入したのは初めてかも知れません。
陽だまりの彼女
越谷オサムさんが書いた「陽だまりの彼女」
1971(昭和46)年、東京生れ。2004(平成16)年、日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作『ボーナス・トラック』でデビュー。他の著作に『階段途中のビッグ・ノイズ』『陽だまりの彼女』『空色メモリ』『金曜のバカ』『せきれい荘のタマル』『いとみち』『いとみち 二の糸』『いとみち 三の糸』など。
新潮社HPより
女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1
こんなキャッチコピーをかかげられると男子として読むしかない。
見事「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1」に釣られ、読んでしまいました。
言葉の力って、想像もつかない影響をもたらすと思いました。
これまで恋愛小説を読まないとされてきた中年男性、いわゆるおじさんが購入するようになり、売上が急上昇したそうです。
あらすじ
「読む前にオチを知ると物語の面白みが減る」と僕は最後まで読んで感じました。
十数年ぶりに仕事の取引先として再会した幼馴染み。
主人公のファーストキスの相手で、学年有数のバカとイジめられていた彼女が、
モテ系のできる女性へと変身を遂げていた。
二人が仕事上の関係から「親密な関係」となるのに時間はかからなかった。
そしてこれまで会えなかった空白期間を埋めるかのごとく、駆け落ち結婚と人生の道を駆け出す二人。
こんな書き方をするとありきたりなハッピーエンド恋愛小説で終わってしまいそうになります。
しかし、当たり前のような終わりかたはしません。
「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1」と言われるこの本は後半100ページあたりからグーッと動き方が変わります。
どう動くかは実際に読んで見てください。
僕は「オチ」がわかって伏線が散りばめられていたことに気づき、それまではずっとベタな恋愛小説にキュンとしていました。
素敵じゃないか
ザ・ビーチ・ボーイズの「素敵じゃないか」が物語中に何度も出てきます。
聞いたことがない曲でユーチューブで調べところめちゃくちゃいい歌詞。
小説を読むことで物語に登場する地名や歌など、新しいコトを知るキッカケだと再認識。
読書の秋はいつからいつまでをさすのかな?