ダブルハッピネス「辛さ苦しさも2倍だけど、楽しさも2倍」

今回は「ダブルハッピネス/杉山文野」を紹介しますね。

ダブルハッピネスは性同一性障害当事者の杉山文野さんが
自身の体験を涙あり笑いありのエッセイとしてまとめられた本です。

性同一性障害と聞くと、テレビや夜の世界だけの話で、自分には関係ないなって感じる人も多いのではないのでしょうか?

実は「気づいていない・知らない」だけで、あなたの身近に当事者の人は当たり前のようにいます。

ダブルハッピネスは、「性同一性障害=かわいそうな人」という多数派の認識を、いい意味でブチ壊す内容です。

僕自身、同じ当事者ですが、ダブルハッピネスと出会って大きく人生が変わりましたよ。

こんな人にオススメ
・性同一性障害の当事者で悩んでいる人
・性同一性障害を知りたい
・多様性に興味がある

カズマ

性同一性障害当事者と言っても、いろんな考えの人がいますよ。

目次

ダブルハッピネスのあらすじ

性別の違和感に気づいた瞬間から、現在にいたるまでの葛藤が、テンポよく描かれています。

女体の着ぐるみを身につけているかのような感覚。

  • 性別に対する嫌悪感
  • 学生時代の恋愛
  • カミングアウト友達と家族
  • フェンシング元女子日本代表
  • 乙武洋匡さんとの出会い

ここには書ききれないエピソードが出てきますよ。
困難にぶつかっても悲観的になりすぎず、魅力たっぷりの周囲の人たちに囲まれた文野さん。

性同一性障害をカミングアウトするとレッテルを貼られてしまう。

しかし、本書を読むと、性同一性障害の杉山文野ではなく、杉山文野さんの一部分に性別がくっついている印象を受けるはず。

現在もこれからも、LGBTムーブメントの先頭で走りつづけている人の歩みに触れられる一冊。

カズマ

乙武洋匡さんが杉山文野さんと協力して書かれた小説「ヒゲとナプキン」もオススメです。

ダブルハッピネスは性同一性障害当事者の自伝エッセイ

タイトル「ダブルハッピネス」の由来は、性同一性障害で「辛さや苦しさも2倍だけど、楽しさも2倍だよ」という意味でつけられたそうです。

文野さんが過去のインタビュー記事で、説明されているのを見つけました。

3つの共感ポイント

性同一性障害当事者のFTM(女→男)にとって、「うん、わかるわかる」と深く頷くポイントが3つありました。

1.魔の七五三

幼少期から自身の性に違和感を感じた人が通る魔の道です。着たくもない着物を強制的に着せられた記念撮影。心の底から笑えない仏頂面が共感ポイントでした。

2.オッパイ

自分の身体についているパーツ。あくまでも部品なんだけど、一切いらないオッパイの膨らみ。

中学生のときは体の悩みを誰にも相談できず、1人で悩んでいた記憶がありますね。

いったい僕は何者なのか?鏡を見るたびに、鏡の向こうに映る自分に問いかける。「おまえは誰なんだ?」風呂で体を洗う時には、自分にくっついている「オッパイ」という気持ち悪い物体に触らなくてはならない。

本文P103より

3.病院通い

性同一性障害の診断を取得するために避けられない関門。精神科のカウンセリングはまだ我慢できるが、産婦人科での検査は地獄でした。
わざわざお金を払って、吐きそうな苦痛を味わいに行くなんて、僕は前世でどんな悪事を働いたのだろうか。

つまり、診断書をもらうには、産婦人科と精神科の両方に通わなくてはいけないのだ。しかし、それは当事者にとって「かなり」の苦痛である。

本文よりP273

実際に当事者で経験した人にしか分からないしんどさ。

しんどさを共感できるだけでも、大学生の僕は救われました。

続編とも言える新刊「元女子高生、パパになる」が発売されます。発売を聞いて速攻で予約しましたよ。

著者の杉山文野さん

著者、杉山文野さんのプロフィールはこちら。

1981年東京都生まれ。フェンシング元女子日本代表。
早稲田大学大学院にてジェンダー論を学んだ後、その研究内容と性同一性障害と診断を受けた自身の体験を織り交ぜた『ダブルハッピネス』を講談社より出版。2年間のバックパッカー生活で世界約50カ国+南極を巡り、現地で様々な社会問題と向き合う。一般企業に3年ほど勤め独立。現在は日本最大のLGBTプライドパレードである特定非営利活動法人 東京レインボープライド共同代表理事、セクシュアル・マイノリティの子供たちをサポートするNPO法人ハートをつなごう学校代表、各地での講演会やメディア出演など活動は多義にわたる。
newcanvasより

僕が大学生のころ「文野さんに会いたい」と思い、講演会に参加したとき一緒に撮ってもらった1枚です。

カズマ

ダブルハッピネスにサインをいただきました。僕の宝物です!

感想

「障害=不幸」って誰が決めたのでしょうか。

性同一性障害障害=不便と感じる場面はあります。

例えば、トイレへ行くだけの何気ない動作ひとつでも、立ちションができず、個室しか利用できないため不便さを感じます。

他にも日常生活のなかで感じる不便はたくさんあります。
しかし、ほんの少し人と違うことが必ずしも、かわいそうなこと、不幸なことにはなりません。

きっと「その人にしか分からない不便なこと」って世の中に溢れているはず。

だったら、「不便と感じてしまう違いを活かして、楽しめる社会があればいい」を目指して出来る行動を取り続けたい。

そんな風に大学生のときに感じて、現在の自分にいたります。

カズマ

まわりの人におかげで、毎日楽しいで埋め尽くされています!

漫画「ダブルハッピネス」もあるので、活字が苦手な人でも読みやすいですよ。

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