改名手続きに必要な手順と準備物についてまとめました。
- 改名手続きの流れを知りたい
- 改名の準備物を知りたい
以上のような情報を体験談を交えて書きました。
僕自身の経験を踏まえて書くため、性同一性障害当事者の人に向けた内容になります。
僕は2014年の夏に改名をしました。
当時は改名の手続きや必要な書類について、いろんな人のブログを参考にしたり、直接、先輩からアドバイスをたくさん聞かせてもらいました。
それではさっそく、改名の手順/準備物を紹介していきます!
当時の僕のように誰かの役に立てば嬉しいです!
性同一性障害当事者「改名の手順」
改名の手順は3つのステップに分けて考えましょう。
- 改名申立て準備
- 家庭裁判所に申請
- 審判
上記3つのステップを進み家庭裁判所から許可がでると、晴れて新しい名で人生をスタートできます。
改名申立ての準備
必要書類は3つ
申立書
記入や取得についてはこちらの記事に書いています。
申立人の戸籍謄本(全部事項証明書)
戸籍謄本(こせきとうほん)と読み、戸籍の原本の内容すべての写しを言います。
出生情報、父母の氏名や続柄など、これまでの戸籍情報がわかります。
本籍のある役所に行き、窓口で戸籍謄本の交付申請を受けます。1通450円程度、費用が必要。
本人でなくとも代理人や郵送などの取得方法もあるので、何かしらの事情があり自分で行けない方は、問い合わせてみましょう。
名の変更の理由を証する資料
通称名を永年使用してきたことを理由とする申立ての場合には,申立時ではなく,事情をお尋ねする日などに,その資料の提示をお願いする場合もあります。
裁判所HP
- 年賀状
- 手紙
- 結婚式の招待状
- 卒業証書
- 公共料金の明細
- 名刺
僕は2つの資料「通称名の使用実績、性同一性障害の診断書」を準備しました。
通称名の使用実績
改名予定の名前を使っていた証拠となるもの。
郵便物、給与明細、公共料金の支払い書、ポイントカードなど、6ヶ月分、用意して提出しましたよ。
1年以上必要だという話や、使用実績が無くても許可がおりたという話も聞きます。
性同一性障害の診断書
カウンセリングに通い、性同一性障害と診断され、医師に発行してもらう診断書。
家庭裁判所に申請
申立てにかかる費用
収入印紙800円分。連絡用の郵便切手(各家庭裁判所で異なります)
僕は家庭裁判所内の売店で印紙を買いました。使わなかった切手は、後日戻ってきます。
管轄の家庭裁判所を調べる
申立ての準備がで整ったら次のステップです。自分がどの家庭裁判所に申立てをするのかを調べましょう。
申立人の住所により、管轄裁判所が決まります。
家庭裁判所を調べたい人はコチラからどうぞ。
くれぐれも注意して欲しいのが「友だちと同じ場所で大丈夫」と安易に考えず、自分で調べましょうね。
間違えると大変です!
管轄の家庭裁判所が分かれば、準備した書類を持って家庭裁判所に行きます。
窓口で書類に不備がないかを確認してもらい、面談の日程を調整。
後日、「審判期日通知書」が送られてきます。
遠方に住んでいて、直接足を運べない人はどうしようと不安にならなくて大丈夫。
郵送で対応してくれるケースもあるので、家庭裁判所へ問い合わせてみましょう。
審判「面談or書面」で結果がわかる
過程裁判所から届いた「審判期日通知書」に記載された、日時に家庭裁判所へ行きます。
受付けを終えると個室へ案内され面談がはじまります。
憶えている範囲で、以下のようなことを聞かれました。友人に聞いても似たような質問をされていましたよ。
- いつから性別への違和感を覚えたか
- 現状の困りごと
- 周囲との関係性
- 今後の治療について
- 今後の生活について
服装
スーツと私服、どちらを着ていっても問題ありません。過度に派手な服装でない限り、なにも言われないはず。
服装で審判に影響がでたらいろんな意味でびっくりします。
実際に家庭裁判所からもらった許可書
当日はドキドキしながら、どんなことを聞かれのか不安もありましたが、あっという間に終わりました。
1時間ほど待ち、僕はその日に許可の審判が出ました。
1週間から1ヶ月ほど待つ人もいれば、僕のように面談と同日に許可が出る人もいますよ。
電話や郵送での通知などケースバイケース。
僕の周りでは「許可がおりなかった」ケースを聞いたことがないです。
しかし、再度申立てを行なったという、ネットの声もあります。
申請の前に何か不安な点があれば、管轄の家庭裁判所でその都度確認しましょう。
今回は性同一性障害の人が名前を変える手順について書きました。
他にも改名する理由はあり、こちらの記事でまとめています。
ネットの情報よりも自分で確認するのが1番大切です